いろいろな公園が各所にあるが、これらの説明書きの充実振りで、自然に対する関心を呼び起こそうとする管理者の意気込みや、懸命さが分かるものである。

　また、逆に、管理者の意図が伝わらないというか、思想が伝わらないというのか、目的が伝わらないというのか、ひょっとして反面教師の効果を狙ったものなのか、などと思うような公園もある。

　例えば、桜並木で何百本とあるソメイヨシノに、どれもこれも "ソメイヨシノ" との説明書きがぶら下げてある。　それも、何処に出しても恥ずかしくない立派なものだ。　内容が立派であると言っているのではない。　立派な材料でこしらえてあるという意味だ。

　これなど、訳が分からない典型的なものではなかろうか。　桜見物する人たちの知能が低いかも知れないと考えて、懇切丁寧に説明しようとしているのだろうか。

　説明板がいくら立派だからといって、意図するものがお粗末では、無駄な浪費といわれても仕方がない。　一方、手書きの説明板が多くても、立派な公共の公園もある。　例えば、甲山森林公園などは、それに値するだろう。

【葉】
　互生
　楕円形
　　両端とも尖り、ふちは全縁、両面とも無毛


【樹皮】
　皮目 がある