花は不思議
　牧野富太郎がワルナスビと名付けて悪者扱いしていたが、花を見れば決して悪くは見えないように、このノイバラにしても同じだ。

　彼らにしてみれば嫌がらせをしている分けでも何でもない。自らの命を繋ぐために棘 とげ を身にまとっただけのことであり、それを武器に他者を攻撃するといった意図は、まったくないことは明らかだ。

　また、何でもそうだが・・・また、昨今よく耳にする話だが・・・自分本位で身を護る事だけを考えていては未来もない。彼らは、そのことを誰よりもよく知っている。可憐な花を咲かせ、実を提供するのもそうだ。このように、自然の営みから学ぶことが多いのである。特に、我々動物とは生き方がまったく異なる植物から学ぶことは多いのだ。

　cf. 歴史に学ぶ
　cf. 戦争を起こせない法律

ノイバラの花のこと
　・５弁の白くて丸っぽい花びら
　・雄しべは黄色




ノイバラの実のこと ・・・ （ローズヒップ ）
　・実は秋に赤く熟す
　・バラ（野生種）の実は、ローズヒップ rose hip と呼ばれてハーブティーとして利用されるようだ。ビタミンＣが多く含まれるという。何しろヒップというから、桃のように果実の形がお尻に似ているのかと楽しみにしていたのである。・・・ところが今回、やっと残っていた赤い実を探し当てたのはよかったのだが、まん丸の実では話にもならない。

　ともかく不思議な言葉だと思って調べて見たのである。どうやら、この場合の "hip" は「お尻」ではなく「野ばらの熟れた実」という意味になるようだ。

by 小学館　プログレッシブ英和・和英中辞典より

　ならば、わざわざ「ローズヒップ」と言わなくても、単に「ヒップ」でよろしいではないかと思うのだが、それではネイティブの人でも、他の誰かのように「お尻」と思ってしまう者がいるということかも知れない。

ノイバラの葉のこと
　・奇数羽状複葉
　・小葉数は楕円形で細かい鋸歯がある
　・小葉数は７〜９枚
　

バラ愛好家
　昔から花の愛好家の中でも人気があるのはバラがトップクラスであり、彼らが品種改良をして生み出した数は計り知れないほど存在するに違いないのだ。

　それもこれも、この「ノイバラ」のように野生のバラが昔から身近に存在したということであろう。そこには・・・単に、花が美しいからというだけではなく、「花と棘 とげ」 という独特な二面性を持つバラに託して妄想を巡らし、いろんな物語も同時に生み出して来たことにも関係しているに違いない。

　それらは、このノイバラがトリガー（銃の引き金）となって、これまでの出逢いの数々の記憶が蘇るように ・・・ アニメ映画の「眠りの森の美女」、「いばら姫」、「マレフィセント」などを観て来たことや、また、かつてドライブ旅行したドイツで「いばら姫の城」を訪れるといった形で一本の紐のように繋がって来たのだった。何でもそうだが・・・出逢いとは、そんなもんだ。

　cf. 出逢いの絆
　cf. 「いばら姫」の舞台　ザバブルグ城を訪ねて

【学名の意味】
Rosa	ラテン語　rosa （バラ rose）
multiflora	新ラテン語 New Latin “having many flowers”　多数の花を持った
by wikitionry より引用

【英名の意味】
Japanese	日本の、日本人の
rose	バラ、バラの花
by weblio より引用

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