性質 たち が悪い？
　普通は・・・有毒な生き物たちは我が身を守るためにも、また、一方で採餌者・捕食者に注意を促すために・・・一目見ただけで、毒キノコにしても毒カエルにしても、「食べると危ないよ」 と思わせる色や形をしているものだ。

　cf. 警告色

　ところが、このセンニンソウは如何にも純白で清楚な感じがする花姿であるにも関わらず有毒なのだ。それにセンニンソウはつる性で棘 とげ もなく茎や葉も軟らかそうである。しかし、やたら繁茂するものだから雑草として駆除しようと思う人がいても仕方がない。

　ただ、無防備に素手で引きちぎろうとすると、茎や葉の切断面から出る汁液が皮膚などに着くとひどい炎症を起こすという。濡れた花粉でも同様にかぶれるというから用心するにに越したことはなかろう。

　騙されついでにセンニンソウの花弁のように見える十字形の白い部分は 4個の萼片とのことである。

　まぁ、悪もいろいろだが、誠実そうに見えるが裏では詐欺師だったり、性悪だったりするようなものかも知れない。

　cf. 雑草もいろいろ
　cf. 悪を欲して善をなす

ワルナスビは可愛いもの
　ワルナスビの命名者である牧野富太郎がその悪さに驚いたという話だが、思えば 「悪ガキ」 呼ばわりする裏には・・・憎々しいとか、馬鹿にしたような感覚ではなく、、むしろ愛情も兼ね備えた大人の目線のような気がするのだ。

　cf. ヘクソカズラ
　cf. これはひどい
　cf. ヘクソカズラで思うこと

　もし、牧野富太郎に聞けるものなら、このセンニンソウの話を聞きたいものである。とにかく知見の広い学者であるから、決して詐欺師呼ばわりなどすることはなかろうと思う。

　cf. 有毒木の実の生き残り戦略
　cf. 知りたいこと
　

★名前の由来
　センニンソウの名前の由来は諸説あるようだが、センニンソウの種子に生える綿毛を仙人の顎髭 あごひげ に見立てたもの。

by Wikipedia

英名の意味
sweet	甘い、可愛い
autumn	秋
clematis	クレマチス
※8

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